腕を前や横から上げる動作で肩の前面や側面に痛みが生じます。角度として60°～120°の間で特に強い痛みを感じることがあり、有痛弧徴候（ペインフルアーク）といわれます。また、夜間や休息中にも痛むことがあります。

動作制限として腕を上げたり回したりと、日常生活やスポーツ活動に支障をきたすことがあります。

インピンジメント症候群の原因はさまざまですが、主に以下の要因が考えられます。

• 過度の使用: 繰り返し肩を使う動作（水泳、テニス、バレーボールなど）により、肩の腱や軟部組織が炎症を起こします。

• 構造的な問題: 肩の骨や関節の形状や配置の異常により、腱や軟部組織が圧迫されやすくなります。

• 肩の不安定性: 肩の筋肉や腱が弱く、不安定な状態になると、動作時に圧迫が生じやすくなります。