「眼精疲労」という言葉は一般的によく聞かれますが、多くの人が単に目が疲れていると考えているかもしれません。しかし実際には、「眼精疲労」と「眼疲労(疲れ目)」の二つに分けられます。目を酷使することで生じる疲れを「眼疲労(疲れ目)」と呼びますが、適切な睡眠と休息をとれば症状は改善します。

眼疲労は休息によって改善する疲れですが、眠っても改善しない、段々と疲れが深刻になり、首や肩こり、頭痛などの他の症状が現れるような場合、それは「眼精疲労」と呼ばれます。眼精疲労の症状には、目の重さや痛み、まぶしさ、かすみ、乾き、充血、まぶたの痙攣などの目の症状に加えて、頭痛、首や肩のこり、イライラ感、吐き気、めまいなどの他の関連症状があります。

眼精疲労の原因は、目のピント調節や眼球を動かす筋肉だけでなく、目の周りの筋肉や首・肩の筋肉の緊張、血行不良、自律神経の乱れなどが考えられます。近年、スマートフォンやパソコン作業による姿勢の悪化が増加し、姿勢の悪化によって首・肩の筋肉が緊張し、脳や顔に血流が悪くなることで、眼の疲れや奥の痛み、頭痛などが引き起こされることがあります。